木曽五木(きそごぼく)というのは、ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコの五種類の木のことです。
桧(ヒノキ)はご存知のとおり木曽の銘木。総桧(そうひのき)造りといえば高級建築の代名詞にもなっていますね。美しい木目と光沢、そして香りが良いことが特徴です。
でも建築用材として信頼されている理由はそれだけではありません。その美しさの秘密は木目が緻密であること。つまり、年輪が細かいということは、大きく育つのに年月がかかるということ。その分、耐久性もあり、湿気にも強いのです。ですから、その美しい木目は見えなくなってしまっても、住宅の土台や1階部分の柱だけには使われたりするのです。
山に行ってみても、ヒノキとサワラは素人目には全然区別がつきません。枝ぶりも違うし、木肌も違うと教えられても正直さっぱり…でも一つだけ、素人にもはっきり区別できるのが、葉っぱの裏側なのです。
一見同じようなのですが、裏側をよ~く見ると・・・ホー! 確かに白いスジがY字だったり、蝶々みたいだったり!!!
ちなみにちょっとだけ葉先が丸くて、白いスジがY字なのがヒノキです。
第7回 夏の木曽川流域体感ツアーで見学した「味噌川ダム」には、木曽五木(ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコ)が並んで植えられていたので、一本ずつチェックして「フムフム」と納得です。
また、山歩きをしながらガイドさんに枝ぶりや木肌のめくれ具合、色の違いなどもしっかり教えてもらいながら歩けば更に納得。今まで、単に「木」と思っていたものが、ぐぐっと身近になって、山歩きが楽しくなってきます。
人にもちょっと自慢して教えたくなっちゃうこと請け合いです。